海外の妙な飲み物たち ver.湿布 |
掲載日:2013年6月9日 |
■世界を席巻する湿布達
缶ジュース……
それは己への試練!
前々回、メジャーな海外のドリンクを飲んだ。
前回、マイナーな海外のドリンクを飲んだ。
今回、変なのを飲んだ。
変なのを飲んでレビューするのは毎回ですがね。それでも今回は前のよりは手強かった。
なにせ前回よりも強烈で、しかも数が多いからな……。
有志 そろい踏み
歴代最多の数に、既に圧倒。
今回用意したこれら5種類は、すべてサルサパリラを主原料としているという共通点があります。
サルサパリラというのは植物の名前で、古来より生薬や漢方薬に使われてきたという草です。
これを香料として使用すると、なんと湿布の味になります。
湿布ってオイ……って思ったアナタ! 本当よ!
サルサパリラを使用した飲み物を飲んだ兵(つわもの)は皆口を揃えて
「湿布」
「タイガーバーム」
「サロンパス」
と言うのです。
そして大概の人は拒否反応を示すとか。まぁサロンパスの味の水飲めってのはキツイわな。
そんなわけねーだろHAHAHA〜!って思うのも無理ありません。
私はここで湿布味を飲んでレビューすることしかできないので、皆さんには伝わらないでしょう。
まず湿布味を想像しろってのが無茶すぎる。
なので今回のレビューは
片手にサロンパスを持ち
常時嗅ぎながらご覧ください
それでは以下、レビューであります。
■A&Wルートビア
原産国:アメリカ
おそらく世界一有名な湿布味ドリンク
どのくらい有名かという、湿布味のジュース=ルートビアで定着しているくらいのレベル。
その風味からジャパニーズには敬遠され(逆に沖縄では一番メジャーな炭酸飲料だとか……)、ふつうの店で買うことは不可能。
輸入雑貨店で購入するか、もしくは通販で買うくらいしか手段がありません。
自分は仙台駅構内のジュピターコーヒーに行って購入しました。
画像の通り、色はドクペやコーラと比べれば少し薄く、むしろあっちが若干赤みがかっていたのに対して薄茶色といった具合。
プシュっと缶を開けて第一の感想は湿布臭い。
スッゲー! 本当だ! サロンパスだ!
通常の缶ジュースや、今まで飲んできたものとは大いに違う薬品臭さに、脳は麻痺して狂喜乱舞
いざ口に入れてみると……
ニオイ通りの風味が全力で駆け抜け、さわやかといえばさわやか。湿布的な意味で。
そして甘い!
甘いぞ! アメちゃんのコーラの味だ!
飲み込んだ後は口の中が結構甘ったるくなりますが、だんだんと口内の湿布くささは引いてきます。
たしかに湿布でしたが、それこそ「吐き出すほど超湿布か?」って言われればNoです。ニオイがインパクトあるだけで、ふつうの炭酸。
ただしゲップは湿布のニオイになる!
■A&Wルートビア クリームソーダ
原産国:アメリカ
上で書いたルートビアの姉妹品
ルートビアのクリームソーダverです
湿布味のジュースでクリームソーダを作るという常軌を逸した判断
海の向こうの方々は一体何をしたいのか
皆目見当もつきません
色は兄貴のルートビアよりさらに薄いです。
これはもうコーラじゃなくて完全に麦茶の色。
そしてニオイは……
あれ?
湿布のニオイがしない……?
なん……だと……
チャドの霊圧が消えた……?
ニオイだけでいえば完全に、あのアイスクリームが乗ったクリームソーダそのもの!
気になったので飲んでみました。
うまい!
やっぱりクリームソーダだ! しかも湿布の味もしない!?
甘さもしつこすぎず、かなりおいしい。
クリームソーダなんて小学生時代以来なので、昔の懐かしい思い出も甦ってきた。うまいなこれ。
単にバニラ味を加えた湿布を想像していただけに拍子抜けというか、否定のしようが無いおいしさ。
逆に甘くておいしかったので、批評に困るというか……。
■DAD's(ダッズ)
原産国:アメリカ
うまいのが来た後にまた湿布か……
非常に憂鬱具合がMAXレベルの中、次に飲むのはこのDAD'sです。
正式名称はラベルにある通り「DAD'S Old Fashioned ROOT BEER(ダッズ オールドファッションド ルートビア)」です。
まぁ、つまりは株式会社ダッズが作ってるルートビアってことです。
他のは日本の輸入業者が輸入し、日本語ラベルの原材料名とかいろいろ書いてあるのですが
こちらはモノホンの輸入モノなのでラベルシール無し。完全英語のみ。何書いてあるのかわからん!
でも飲むよ!!
缶をプシュっと開けると、放たれる湿布臭。
ああ……ちょっと前まで飲んでいたアレだ……
まず色は通常のコーラと同じ。相変わらず湿布。
写真だと上のルートビアに比べて真っ黒に見えますが、実物はコーラほど黒くはない。
実際口に含んでみると……
うん、思いのほかニオイほど湿布くさくない。
頭おかしくなったのかな
そのかわり、甘みが強い。
ドクターペッパーのようなフルーツっぽいフレーバーも感じたような気がしたのですが、この湿布っぽい風味が勘違いを起こさせているだけかもしれません。
もしくは俺の頭がおかしくなった
湿布臭のインパクトはルートビアよりも下なのではないかと思います。
■黒松沙士
原産国:台湾
ついにアジアからも攻撃を仕掛けてきた湿布
アメリカと中国に挟まれ八方ふさがりであります!
読み方は「ヘイソンサースー」(たぶん)
えぇい、中国語なんて知らん!
こういうのはアメリカで人気がある印象があったので、まさか中国でも似たようなタイプのがあるとは……。
色は茶色……にちょっと赤っぽさを足した、どっちかというと赤茶けた色。
ニオイのほうが湿布です。
もうそれ以外に感想が見つからない。
しかし、この湿布臭さはルートビアをさらに強くした感じがしました。
肝心の味のほうは……
うっわ、強っ!
湿布味強っ!
強い! 湿布が強いぞ!
ルートビアやダッズと比べて、より薬みたいな味になっています。
ていうか薬くせぇぞ!?
何かしらの添加物的なものでも入っているのでしょうか、湿布風味が本当に強い。濃い。
しかも甘さはほどほどなので、もはや本当に薬飲んでいるような気分。
今まで飲んだ中では一番薬効がありそう……いや、無いけど。
■sarsi
原産国:フィリピン
本日のトリを飾りますこの缶
常夏とバナナの国(偏見)であるフィリピンからいらっしゃいました、sarisiちゃんです!
アメリカ、台湾と来て次はフィリピンですよ。
ワールドワイドだなサルサパリラドリンクは。
さすがに数日飲みまくっていると飽きてくるな
(本レビューは公平さを出すために、すべて別々の日に飲んでレビューしています)
色はダッズほど濃くは無いものの、結構黒め。黒松沙士が淡泊な色合いだっただけに余計に黒く見えます。
ニオイは湿布だよ
簡単すぎる? だって4本も同じようなニオイ嗅がされてるし……
そして味はどうかというと
薬くせぇ!
なんだよ! またかよ!(激怒)
黒松沙士と同じく、湿布臭に比べて何かの薬品臭もプラスされています。
さわやかといえばさわやか。薬臭いけど。
あと甘い
ルートビアも充分すぎるほど甘かったがこれも結構甘い。それでいて黒松沙士レベルで湿布パワーが強いため、色々とパワフルすぎる。
今まで飲んだ4本に比べると、甘さも薬臭さもトップ。
……けどマズくはない。マズくは無いけど、甘みが非常にくどいため何度も何度も飲むと飽きる。
薬くさささえ目をつむれば、他のルートビア系とどっこいどっこい……かもしれない。
■まとめ
今回ルートビアと、世界各地の愉快な仲間たちを飲んできたわけですが
他サイト様のレビューほど、マズくは無いと思います。
初見のインパクトはたしかに強いですが、慣れてしまえば「こんなもんかな」って具合です。
いや、単に自分に合っていただけかもしれないという可能性もありますが。
上記5本の感想としては、やはり元祖ルートビアが一番うまいという結論に至りました。
他のもほどほどのおいしいんですがね、一部薬臭かったけど。それでも一番はルートビア。
リピーターでまた買って飲んでって言われたらルートビアかなー。
そんなこんなで、今後もまだまだ変な飲み物にチャレンジして命を賭していきたいと思います