海外の妙な飲み物たち ver.伝統の味
掲載日:2014年3月22日




伝統らしい。たぶん。


前回の強烈すぎるラインナップを飲んだことで、自分の中にふとした疑問が生まれた。



こんなひどい飲み物を飲んでしまったら……俺は、俺はもう……



変なドリンクに対する正当な評価ができなくなるのではないだろうか……



珍妙なジュースを飲んでレビューするという行為に支障を来すのではないだろうか!?


じゃあ飲まなきゃいいじゃん
でも、俺はやらなければいけない。何故なら世界にはまだまだ理解不明のドリンクがいっぱいあるから!



できなくなるかもしれないなんて話じゃない、そう、やるんだ!

















-長い間ご愛読ありがとうございました。トロワ先生の次回作にご期待ください-












今回もまったく懲りずに3種類のジュースを飲んでいきます。

変な飲み物を飲まないと死んじゃう病に罹患しているんです。仕方ないんです。



上の画像を見るとなんとなくわかると思いますが、共通点があるんですね。

3つとも全部、韓国の缶ジュースなんですよ。


今までアメリカとかタイとか色々やってきましたが、海を挟んだお隣さんにはネタになるものがわんさかあるとは……。

いつもの記事の流れ上、今回飲んでいくのは3つですが、もっとあります。
特に伝統のジュースであるというキャッチコピーを推している3つを選別しました。








■メッコール

原産国:韓国





変な飲み物の中ではおそらく超有名なメッコール
名前だけならみなさん知っているのではないでしょうかね?

個人的にはドクターペッパールートビアメッコールこの界隈における三強であると思っております。
(「毒飲料」と検索すると、大概のレビューサイトでこの3つがやり玉に挙げられているくらいのレベル))



さて、ここで当のメッコールちゃんのパッケージを見てみましょう。












「メッコールは大麦エキスと世界三大名水のひとつチョヂョン鉱泉水から生まれ、ビタミンが豊富に含まれたまったく新しいタイプの健康飲料です。」




世界三大名水のひとつ チョジョン鉱泉水







……どこだ!?


物凄い高級感のあふれるキャッチコピーとは裏腹に、正直場所がわからない。
そもそも三大名水のうち残り2つの場所もわからない。


調べれば出てくるんだろう、なんて思って検索してもメッコールのページしか出てこない始末
チョジョン鉱泉……謎すぎる……



他にもツッコミどころはいっぱいありまして






有機農メッコール

麦エキス10%(固形分6.0%)





有機農って何!? 有機栽培した麦を使っていますよ〜ってことなの!?
固形分6.0%ってなんだよ! 成分表示に固形物書いてないだろ!




ツッコミだけで記事ができそうなので、もう飲みます。




注いでみましたが、コーラ色ですね。既に以前の企画で何本も見た色です。


ニオイは……かな? 麦っぽい香りがします。
普通の人はこの辺りで「うわ、何このニオイ!?」ってなるんでしょうけど、既に湿布とかとか経験している自分にとってみれば余裕の部類
なんとなく大丈夫そうなオーラでありましたので、すかさず口の中に流し込む!


うむ……これは……


うっすらと麦茶っぽい風味と、コーラっぽい砂糖水の味。麦味の影響かちょっとカフェインみたいな後味が舌に残ります。
しかし、これは似たようなものを飲んだような気が……












思い出した! これガラナの味だ!!
(注:ガラナとは、北海道でのみ売っている珍しいコーラ的な何か。たまに北海道フェアやっているコンビニとかで売ってる)



(2015年8月追記)
と思ってガラナを改めて飲んでみたら、全然違いました。記憶が曖昧すぎる……。
改めてガラナを飲んで
(あとメッコールとも飲み比べて)みた後日の記事がこちら



この砂糖多めのコーラ味カフェインのようなちょっとの苦味。栄養ドリンクを彷彿とさせる妙な後味。
間違いなく北海道のアレ。

では味はどうなんスか?って話になるのですが、決して前評判ほどマズくは無い甘いけど。

むしろ普通に飲めます。ドクターペッパーとかルートビアがうまいと感じる人には余裕のレベル。



この麦味が好みになるか、それともイマイチに感じるかで評価が分かれると思います。



ぶっちゃけ前回の菊ジュースに比べればおいしい。いや、あれがマズすぎた。








■水晶果(スジョンガ)

原産国:韓国





水晶果! なんかクリアな響きだなぁ!(錯乱)



実はこの飲み物、今回の飲み比べでは完全にノーマークだったんです。

というのも、今回はメッコールと後述レビューのシッケの2つは確定していたのですが、残り1個を何にするべきかまったく考えていませんでした。
ふらっと心の名店であるカルディコーヒーファームに言ったら、これが1缶だけジュース棚に置いてあって


「なんだこれは!?」


となって購入しました。








缶のパッケージ見てくださいよコレ




伝統の味を
受け継ぐ





何の伝統だよ、って思ったのでちょこっと調べたら、韓国ではわりと昔から飲まれていた飲み物(を缶ジュース化したやつ)ってことみたいで。
日本で言うところの甘酒とかそういう類みたいなものでしょうかね?






ちなみに原材料表示は「砂糖、シナモン、生姜、となっています。

柿? まったく味の想像ができない……


注いでみると、なんと朱色

これ以上朱色って言葉が見事に当てはまる物が無いってくらいの超バーミリオン。

そして鼻をつんざくすごいシナモン臭



いやね、わたくしトロワはですね……シナモンが嫌いなんですよ……(全国のシナモン好きの皆さんスマンな)
飲まないとレビューできないので仕方なく飲みますけどね。





軽く口に含んでみると



甘い






これは甘いぞ! 甘すぎるぞ!

前回のツバメ野郎も大概甘くてやばかったのですが、これも凄まじい。でもまだシナモンがある分あっちよりはマシ。

甘い物が好きじゃない上にシナモンの味もプラスされて苦戦必至。

この甘さ故に、口の中にしつこく味が残る料理を食べたときにはちょうど良いんじゃないですかねぇ、たぶん。甘いけど。
焼肉やら色々食った後だったら、全部押し流してくれそうです。






■シッケ

原産国:韓国





今回の大トリ。


上のメッコールほどでは無いですが、そこそこ有名なこれ、シッケ。

どう有名かっていうとマズイからとしか言いようがないんですが。




先程の水晶果と同様、韓国では伝統的な飲み物っぽいです。韓国商品紹介サイトとかでは「韓国風甘酒」って感じの解説されてますね。

水晶果のせいで口の中がスィートすぎる状態になっているのですが、これも原材料名見ると……


「砂糖、お米、麦芽糖、生姜、その他酵素類


極甘なのが丸わかりなんだよなぁ(白目)



お米はまだ良い、その他酵素類って何だ





えー、まぁ画像を見ればわかると思いますけど


何か液中に入っているんですよね。デジャブりますね。


これは何かと言いますと、お米なんですね



飲む前に調べてみたら、シッケ蒸した米をメインとして作られているということなので、まぁそういうことでしょう。
ニオイはです。ジュースなのに。
(もしかして、その他酵素類というのは、蒸し米を作るための麹ってことなのか?)

本当に炊飯器の開けた瞬間の香りに、ちょっと甘めのニオイを加えたような感じ。


味は……






なんだろう、これは……






物凄くもったりとしたしつこい甘味で、水晶果ツバメの巣のようなダイレクトな甘さとはまた違う……





っていうか米の味だ


あま〜い米





今これ飲んでいる時は夕飯前なんですが、すきっ腹にダメージを与えてくる。

とにかく甘いので飲むのも一苦労です。あまりにも米米しい味なので。





■まとめ


マズかったり臭かったりした前回のver.エキゾチックと打って変わって、3つとも甘いジュースなので原点回帰したような気持ちになりました。


ジュースなんだから甘くないと困るんですがね



とにかくもう甘いんですよ!


文字通りの砂糖水状態で、メッコールは別として後半2つはただのあまいシナモンあまい米


飲みまくったら糖尿病になりそうで、ちょっと勘弁してほしい。







そうそう、これはまたあまり関係無いことではあるのですが

上のほうで言ったメジャー3大ジュースのドクターペッパールートビアメッコールですが
メジャーなのでどの飲料レビューでも紹介されていたりします。



ドクペは1回目、ルートビアは3回目、そしてメッコールは今回紹介しているので



メジャー級ジュースは今回までの記事ですべて撃ち尽くしてしまったということですね。


あとはもう無作為に飲みまくって、新しいマズさを開拓しなければいけない領域になったのです!



とは言っても、上記のようにその3つはあまりにも有名ですからね、ここでレビューしたところで数百あるドリンクレビューサイトの中の路傍の石でしかない
この自分の足(と輸入食品店とインターネットの通販サイト)最高にマズい物を見つけてやるんだ!!
(※開始当初とコンセプトが変わっていますが気にしないでください)




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