ありす「Pさんに認められた方が」 桃華「大人、ですわね?」





桃華「急に『事務所に来てください』なんて言われたから、びっくりしましたわ」

ありす「せっかくの土日のオフなのに、すいません」

桃華「いえいえ。ありすさんの方はご用事とか大丈夫でしたの?」

ありす「はい。私も今日はオフなので」

桃華「まぁ、そうでしたか」




ありす「本題ですが……桃華さん、あなたに挑戦を申し込みます」

桃華「挑戦……? 穏やかじゃないですわね。いきなりどうしましたの?」

ありす「私もこんな手段に出たくは無かったのですが……」

桃華「まぁまぁ、とにかく理由をおっしゃって下さいな。あ、紅茶はいかがかしら?」

ありす「いただきます」

ありす「おいしい……」

桃華「これ、お家から持って来たお茶ですの♪」

ありす「こういうのを毎日飲んでいるんですね。正直ちょっと羨ましい」

桃華「いっぱいありますから、今度差し上げますね」

ありす「本当ですか! やった!」




橘ありす(12)




櫻井桃華(12)






桃華「ところで、先程の挑戦というのは」

ありす「あっ、そうでした。勝負して下さい。私とあなた、どちらがより“大人”であるのか」

桃華「大人を決める勝負? 何だか要領を得ませんわね」

ありす「順を追って説明します」

ありす「この間、私たちとPさんが事務所にいた時……」




――――――――――――――――――――――――――――


モバP「戻りましたー」

ちひろ「あぁ、Pさんお疲れ様です。どうでした?」

モバP「いやぁバッチリですよ! 二人が同じステージに立つのは初めてだから心配でしたが、よくやりましたよ!」

桃華「ふふっ、嬉しいですわ♪」

ありす「もうっ、Pさん! 何度も褒めないで下さい! 恥ずかしいじゃないですか!」

モバP「いやいや本当だぞ? 嘘ならこんな褒めないって」

ちひろ「今日この後のPさんは、彼女達の送り迎えくらいですか?」

モバP「ですね。会議とかも無いですし、少し休んでから行くことにします」




ありす(はぁ、緊張した。桃華さんのダンス、すごい上手だった。私より練習したんだろうな……)

ありす「お茶、まだ冷蔵庫にあったかな……」

桃華「はい、Pちゃまコーヒーをどうぞ♪」

ありす「えっ」

モバP「お? おぉ、ありがとう。でもそんな気を使わなくても良いんだぞ?」

桃華「Pちゃまはわたくし達のプロデューサーなのですから、これくらいはしてあげたいのですわ」

モバP「そうなのか、ありがとうな。桃華は良いお嫁さんになれるよ、俺が保証する」

桃華「まぁ、うふふ♪」




ありす(桃華さん……自分もかなり疲れているのに、まずPさんに飲み物を出して、さらに労うなんて……)

桃華「ありすさん? ぼうっとしてますけど、どうかなさいました?」

モバP「あっ……もしかして結構疲れちゃったか? だったらすぐ家に戻ったほうが良いかもな」

ありす「い、いえ、大丈夫です。何でもないんです」

ありす(そう、桃華さんは疲れているのに表情にすら表さない。たぶんPさんの前だから)

ありす(それに比べて私は、自分のことしか……)

ありす(子供だな、私)


――――――――――――――――――――――――――――




ありす「一緒にいる時に、何度も桃華さんが大人に見える時がありました」

ありす「この間もそう。その時、思ったんです」

ありす「大人になりたい」

ありす「今より少しでも大人になって、もっとPさんの側に行きたい。近づきたい」

ありす「……待たせるだけじゃなく、追い付きたい。私から」

桃華「ありすさんは充分大人ではないですの。考え方とか、お料理もできますし」

ありす「いえ、楓さんや早苗さんに比べれば年齢も、その……身体も子供ですから……」

ありす「それに、こんな意味の無い張り合いを言い出す時点で、頭も子供なんですよ」

桃華「そんな卑下なさらなくても……」

ありす「私はっ!!」




ありす「私は……桃華さんのほうが大人だと思います。良家の令嬢として、気品も言葉遣いも立ち振る舞いも、すごい。本当に」

ありす「だから私は、あなたを超えたい! 今よりもPさんに近づきたい!」

桃華「ありすさん……」

桃華「わかりましたわ」

ありす「えっ!?」

桃華「ありすさんの真摯な思いは伝わりました。自覚はありませんでしたが、わたくしはPちゃまに近い所にいたのですのね」

桃華「でも、わたくしだってPちゃまの側にいたいですし、可能なら大人として見られたいですわ」

桃華「だから……」

桃華「超えるなら超えて下さいまし! ただし、わたくしもこの場所を譲る気はさらさらありませんわ!」

ありす「……はい!」




桃華「と、派手に宣言したのは良いですが、具体的に何をすれば良いのでしょう?」

ありす「実は私も何をするかまでは考えていないんです」

桃華「あら、困りましたわね」

ありす「でも審判を呼んであるので、一緒に考えてもらいましょうか」

桃華「審判?」

ありす「Pさん、もう来て良いですよ」

モバP「オフに呼び出されたと思ったら、妙に事務所がピリピリしているな」

桃華「えぇっ、Pちゃま!?」




ありす「そんなピリピリしていましたかね?」

モバP「ドア越しでも雰囲気は充分伝わってくるからな。そのまま口論とかになったら止めに入るつもりだった」

桃華(ど、どうしましょう。Pちゃまの聞いているところで、あんな大きな声を……はしたない……)

モバP「ん? どうした桃華?」

桃華「え、あ、いえ! なんでもありませんわ!」




ありす「Pさんも心配しすぎです。私と桃華さんは普段から仲良しだって知っているでしょう?」

モバP「もしもの事もあるだろう。二人とも俺の大切な担当アイドルなんだし」

ありす「Pさん……」

桃華「Pちゃま……」

モバP「あれ、今俺変なこと言ったか?」

ありす「そ、そんなことありません!」

桃華「そうですわ! むしろ感動していましたの!」

モバP「そうか?」




モバP「えぇと、よくわからない状態で来たんだけど、要はどっちが凄いか決めれば良いんだよな?」

ありす「そんなところです」

モバP「別に甲乙付けなくても、俺は二人とも良いと思うけどなぁ」

桃華「Pちゃま、優柔不断な発言は時として女性の敵意を買いますのよ?」

モバP「マジか。女心って難しいな。気を付ける」

ありす「歌やダンスはどうでしょう?」

モバP「トレーナーさん達ほどプロなら、わずかな差から点数付けすることもできるだろうけど、俺は素人だし……たぶん見ても『すげえ!』とか『きれい!』とか、そんなのしか出て来ない気がする」




桃華「では衣装などは」

モバP「ジューンブライドの企画の時に二人ともウエディングドレス着たよな? どっちも似合いすぎていて、衣装見て評価付けるなんて無理だよ」

ありす「Pさん……」

桃華「Pちゃま……」

モバP「これも優柔不断な発言かもな……って二人とも。顔赤いぞ」

ありす「そ、そそそ、そんなことないです!」

桃華「まぁ、わ、わたくしとしたことが!」




ありす「でも困りましたね。一体どうすれば」

桃華「歌もダンスも衣装もダメなら、うーん……」

モバP「そうだ! 頭での勝負が良いんじゃないか!」

桃華「頭?」

モバP「知識だよ。ダンスとか衣装とか見た目の評定だと難しいが、それなら中身で勝負だ」

モバP「バラエティとかだとおバカ系アイドルとかいるが、ああいうのはとりあえず置いておくとして、やっぱり知識もあったほうが良いと思うんだよね」

モバP「勉強していっぱしの知識を持っていてこそ大人だぞー」

桃華「頭脳対決ですのね、よろしいですわ。一人前のレディーになるには、造詣の深さも一つの要素ですもの」

ありす「知識、なるほど。伊達にタブレットはいじっていませんから。余裕です」

モバP「……とはいえ、その頭脳対決をどういう形式でやるかだよなぁ」




モバP「クイズとかは、ダメだな。今から充分な数の問題を考えるのはちょっと無理だ、悠長にしていたら日が暮れる」

ありす「せっかくのオフが全潰れになってしまいますね」

桃華「ゆゆしき問題ですわ」

ありす「今、思いついたのですが」

ありす「お互いの知っている雑学を言っていくというのはどうでしょうか?」




モバP「雑学……そうか、雑学も知識だよな」

桃華「雑学! 面白そうですわ! Pちゃまはどう思われます?」

モバP「良いんじゃないかな。じゃあ3点・5点・10点の三段階評価で、俺がすごいと思ったほど高得点ってことで」

モバP(深く考えなかったけど、ありすは普段からタブレットをよく使っているよな。必然的に同じ状況下では桃華より入ってくる情報は多くなるわけだ)

モバP(さりげなく自分が優位に立てるであろう分野に持ち込んだのか? だとすると策士だな)

モバP(面白そうなんて言っていたが、真っ向勝負では桃華が不利になるのは目に見えている……さて、どう出るんだろうか)

ありす「じゃあ早速私から行きますね」

桃華「ええ、よろしくてよ」




ありすの雑学



【10円玉は酢に漬けるとピカピカになる】



ありす「お酢の力でピカピカです」

モバP「おー、たしか中学校の理科の実験で似たようなことやったな。懐かしい」

桃華「お酢でしか綺麗にならないんですの?」

ありす「いえ、酸の成分さえあれば綺麗になります。つまりソース、醤油、ケチャップでもピカピカに」

モバP「ソースでもケチャップでも!? それは初耳だな、面白い。10点だ」

ありす「フフン」

桃華「ずるいですわPちゃま! いきなり高得点だなんて!」

モバP「いや、実際今のは知らなかったネタなんで」

ありす「好調な出だしですね」

桃華「次はわたくしですわね。ぬかりませんことよ。では」




桃華の雑学



【Pちゃまはトランクス派で、ボクサーパンツは嫌い】



モバP「ぶっ!?」

ありす「……!?」

モバP「おい、おい桃華。桃華さんや」

桃華「あら? どうしました?」




モバP「どうしましたじゃねえって! それ雑学じゃなくて俺のプライベート情報だろ!」

桃華「そんなことありませんわ。わたくし達には必要な知識ですのよ」

モバP(も、桃華……雑学が『雑多な知識』ってことを逆手に取って、何を言い出すんだ……)

ありす「待って下さい。何情報ですか。どこ情報ですか」

モバP「そうだ、それは雑学として……」

ありす「それ本当なんですか」

モバP「食いつくのかよ!?」




桃華「これはPちゃまご本人に聞きましたの」

ありす「……Pさん?」

モバP「……」

ありす「Pさん」

モバP「はい、質問されました……」

ありす「ちなみにその理由は?」

モバP「ボクサーパンツって妙に密着するから違和感がな。余裕が欲しい」

ありす「なるほど、少し興味が出ました」

モバP「なんでや」

桃華「それよりもPちゃま、判定を」




モバP「判定って、別に雑学じゃないし3……」

桃華「Pちゃま、乙女にこのような恥ずかしい事を言わせて、最低得点を付けますの!?」

モバP「えー、なら5……」

桃華「Pちゃま!」

モバP「10点でいいです……」

桃華「ありがとうございます♪」

ありす「ぐっ……なかなかやりますね」

桃華「次はありすさんですよ」

ありす「わかりました」

モバP(胃が重い……)




ありすの雑学



【『金字塔』とはピラミッドのこと】



ありす「SF映画の金字塔、とか褒める時に出てくるアレです」

モバP「へぇー、それは知らなかったな。よく耳にするけれど」

ありす「何千年も変わらず立つピラミッドのように偉大……そんな例えとして使われだしたそうです」

桃華「まぁ、なんだか素敵な由来ですわね」





モバP「でも漢字だけ見るとピラミッドは思い浮かばないな。金の字の塔って」

ありす「脱線しますけど、そちらの由来は『ピラミッドは横から見たら漢字の金に見える』だそうです。だから“金の字”の塔」

モバP「そうなの!? 何かそっちのほうが色んな意味でビックリなんだけど!」

ありす「……脱線したネタのほうが感心されると、それはそれで複雑なのですが」

モバP「あ、ごめんな」




ありす「他には大きさを言う時の『超ド級』も、ドレッドノート級戦艦というのが由来だそうです。理由はピラミッドと似たような感じですね」

モバP「ピラミッドはなかなか意外だったよ。5点あげよう」

ありす「むっ……なんか少なくないですか?」

モバP「勉強にはなったけれど、日常生活では金字塔なんて使わないからなぁ」

ありす「ひどいです。10点ください」

モバP「おいおい、全部に10点満点あげたら採点にならないだろう?」

桃華「ありすさん、次に満点になる雑学を言えば良いのですわ」

ありす「……そうですね。わかりました」

モバP「がんばれがんばれ! はい、次は桃華な!」

桃華「承知致しましたわ♪」




桃華の雑学



【Pちゃまはフリル付きのショーツが好き】



モバP「待て」

桃華「もう、この間Pちゃまがおっしゃったことじゃありませんの!」

モバP「それはお前がしつこく聞いてくるからだろう!?」




桃華「でも本当なのでしょう?」

モバP「そ、れは、まぁ……うん」

桃華「はぐらかさず正直に答えてくださるPちゃま、素敵ですわ♪」

ありす「……」

モバP「あ、ありすさん?」

ありす「Laa shay'a waqui'n moutlaq bale kouloun moumkine.」

モバP「ありす!? どうした!! どこの言葉だ!?」

ありす「何でもありません」




ありす「と、ところでPさん」

モバP「おう」

ありす「その、し、下着の色では、好きな色とかありますか?」

モバP「は?」

ありす「ですから……」

モバP「さーて、とりあえず点数は」

ありす「桃華さんの質問には答えて、私の質問は流すんですね」

モバP「どうしてそう俺を追い込むかねこの二人は!!」

桃華「Pちゃま、男らしくスパッとお願いしますわ!」




モバP「……」

ありす「Pさん、一瞬だけで良いんです」

モバP「……」

モバP「……水色とかイエロー系とか」

ありす「わかりました」

桃華「わかりましたわ」

モバP「なんだよ!! 何がわかったんだよ!! はやく次行こうよ!!」

桃華「得点は?」

モバP「3点」

桃華「もう一声!」

モバP「わかったよ5点だ! これ以上は譲らないぞ!」

ありす「もう次に行っても良いでしょうか?」




ありすの雑学



【パフェの語源はparfait(パルフェ)。フランス語で『完全な』という意味】



ありす「パルフェを英語に直すと「パーフェクト」、パフェは完全なるデザートなのです」

モバP「パルフェか……そんなゲームあったな」

ありす「?」

モバP「いや、なんでもない」




桃華「完全なデザート……わかる気がしますわ」

ありす「そうでしょう?」

モバP「そうかなぁ?」

ありす「そうですよ。Pさんはわかってないです」

モバP「うん、じゃあ説明をお願いします。イチゴ・マエストラ」

ありす「何か小馬鹿にされたような気がするんですけど」




ありす「Pさん、パフェって聞くと何を思い浮かべますか?」

モバP「そうだな……アイスに生クリームが乗って、フルーツが散らしてあるような」

ありす「そう。それがパフェです」

ありす「生クリーム、アイスクリーム、フルーツ、チョコレート、フルーツソース。物によってはコーンフレークやウェハース、白玉やマカロンも入っている」

ありす「これほど『甘い物と聞いて想像するもの』を全部突っ込んだ、まさに『完全な』デザートじゃありませんか」

桃華「同意ですわ。文句の付けどころが無いくらい、全方向に万全な……」

桃華「そう、スイーツ界の」

ありす「シンデレラガール」

モバP「あー、なるほどな。女の子ってパフェ好きだもんな」




ありす「よって完全なパフェにイチゴの切ったやつが乗ることで2倍完全、さらにイチゴアイスが乗ることで4倍完全。イチゴソースがかかれば8倍完全に」

モバP「ウォーズマンかよ」

桃華「ありすさんのパフェへの思い、感動しましたの! 悔しいですが満点レベルですわ!」

ありす「そんな、買い被りすぎですよ……」

モバP「あー、では今回はありすの熱意を表して10点で」

ありす「あ、ありがとうございます」

桃華「これはわたくしも奮わなければなりませんわね」




桃華の雑学



【Pちゃまとは親公認の仲】



モバP「ちょっと」

ありす「……公認の仲?」

桃華「そうですわ♪ 何度か家にも上がっていただいて」




モバP「語弊ありすぎだろう! そりゃあアイドル活動させるなら親御さんの許可取るさ!」

モバP「そういう意味でなら所属アイドル全員親公認だから。ありすだってな」

ありす「えっ、こ、公認なんて、そんな……」

桃華「でも、この間は泊まっていかれましたわね」

ありす「泊まっ……た……?」

モバP「いや、桃華の家で衣装打ち合わせしたら長引いて……」





桃華「あの夜は、わたくしの寝所にPちゃまがいらして……きゃっ♪」

ありす「……」

モバP「お話したいって呼ばれて行ったのに、桃華お嬢様は約五分で爆睡しましたとさ。めでたしめでたし」

桃華「もうっ、レディーの恥をおおやけに話すものではありませんことよ!!」

モバP「勘違いされそうなことを言ったお返しだ」




※爆睡までの流れ http://i.imgur.com/3Aw7Kzr.jpg




ありす「……」

モバP「あり……ありす……?」

ありす「宇宙天地 賜我力量 降伏群魔 迎來曙光 吾人左手 所封百鬼 尊我號令 只在此刻 天地混沌 乾坤蒼范 人世蒙塵 鬼怪猖狂 天空海闊 鬼面私心 鬼哭啾啾 靈感散消……」

モバP「どうしたありす!! 何の呪文だそれは!?」

ありす「何でもありません」

モバP「いや、さすがに今のは何でもなくないだろう」




桃華「ともかく、Pちゃま。採点をば」

モバP「もう10点満点やるよ。低い点数にすると言葉のマジックである事無い事言われそうだし」

桃華「ひどい言われ様ですが、嬉しいですわ♪」

ありす「ここまでどちらも、10点・5点・10点ですね」

桃華「膠着状態ですわね」

モバP「あのな」

モバP「もう、この勝負やめよう」

ありす「そんな!」

桃華「中途半端すぎますわ!」

モバP「大人はな」




モバP「大人は、点数が不服だからって無理やり採点をねじ曲げたりしない」

桃華「うっ……」

モバP「大人は、点数に不満があっても駄々をこねない」

ありす「くっ……」

モバP「大人は、脅迫めいた逆セクハラで好きな下着の色を聞き出そうと迫ったりしない」

桃華「……」

ありす「……」

モバP「えー、今回は『お互いまだまだ人生経験が足りない』っつうことで、引き分けとしましょう!!」




ありす「だったら」

モバP「ん?」

ありす「……えいっ!」

モバP「おわっと! どうしたんだよ、急に腕なんか掴んで」

桃華「……それっ♪」

モバP「うおっ!! も、桃華まで!?」

ありす「人生経験が足りないなら」

桃華「Pちゃまにご指導ご鞭撻を賜りませんと♪」

モバP「おいおい、どういうことだ?」




ありす「まだ私達は大人じゃありません。背伸びしても子供です」

ありす「だから、子供としてPさんの横にいることにしますね」

桃華「大人になるまで、しっかり見ていただかないといけませんわ!」




モバP「まったく、しょうがないな。俺もプロデューサーだからな、大人になるまで世話してやるよ!!」

ありす「えへへ」

桃華「ふふっ♪」

モバP「そうだ、三人共ヒマなことだし、せっかくだからお子様達にぴったりのデザートでも食いに行くか?」

ありす「私は8倍完全なやつが良いです」

モバP「素直にイチゴパフェが食いたいって言えよ」

桃華「Pちゃま、殿方としてレディーの気持ちは察していただかないと」

モバP「はいよ。じゃあどこかパフェのある店に行こうか」

ありす「はい!」

桃華「楽しみですわ♪」





――fin――

 


 SS速報VIPに投稿したモバマスSS一作目。
 元の投稿スペースに合わせて、4行分くらいずつ空けて表示させてます。この分け方で投下しました。
 ちゃまありすも好きだからね。書いちゃったんだよね。仕方ないね。

 当初はちゃまありすに加えて莉嘉の合計三人での雑学合戦を予定していました。
 何故この三人かというと、キュートクールパッションをバランス良く配置したかったから……というわけなんですが。
 莉嘉をカットしたのは、単にカブトムシの雑学が何探しても全然無い(2個くらいならあった)というアホみたいな理由で
 途中でネタ切れになってしまったため、やむを得ず書き直してモバPにご登場願いました。


 結果的にはモバP出したことで話がまとまったしオチが付いた

 け、計算通りだぜ(震え声)

 

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