青年は目を細めて、何かないかと視線を巡らせた。

うむ、やはりこれといって何かあるわけでも無い。

これはどうしたものか、そう考えあぐねていたその時だった。

































「あれ?」

 ふとした違和感。

茶と緑の群起の中に、わずかに見えた異質な感覚。刹那であったが、そんな違和感を覚えた。

「今、一瞬――」

 どこかに、わずかに、視界に飛び込んできたあれは一体なんだったのかと見回してみると、そ
の正体は容易につかめた。






































「あった!」

 直線状に枝と茂みをかき分けて進んだところの地面に、異質の原因であろう物体が捨て置かれていた。

それは、自然との渾然一体とは程遠い色合いの物体。四つ目綴じにされた小さな本































駆け寄った青年が左手を差し出して拾ってみると

その表紙にはじつに不思議な紋様と文字が刻まれていたのだった。

































「六角形に、『か』……?」



















サークル『Trick Tricot』3作目となる
次回の小説は




やっぱりいつもどおり

特にコレといって争いも無く

コレといって山もオチも無い





















舞台は
妖怪の山
















妖怪の山といえば、登場するのはもちろん……


















2011年春開催予定(たぶん)


第八回博麗神社例大祭


にて刊行予定!






乞うご期待!












でもいつも通りの小説だったりする




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